アナログ絵画を描く(デジタル画とアナログ画)
デジタル画とアナログ画
デジタル画というものは綺麗だ。だけど私の役割ではない。
その分野が得意な人が追求すればよいと思う。
私にとって、絵というものは筆で描くものであり、そもそもデジタル、アナログで分ける概念が希薄だ。
選択肢が私にはないから。現代言われるようになったアナログ画という〝分野〟しか私にはない。
つまり手描きだ。
色々な色で試行錯誤してイメージに近づいていく。直に手でキャンバスや紙や板に描いてゆくわけだ。
デジタルの世界から見ればそれはもはや異分野の範疇なのだろうか?
色彩について
色彩一つみても、デジタルなら簡単に塗りたい箇所に(それがどれだけ微細な部分でも)ワンタッチで色をつけることができるし、私はやらないからわからないがおそらく色を重ねることもでき、
色調の変化をバリエーションをもって表現することも簡単だろう。
一方、アナログではその簡単さがない。
色を重ねるのもある程度時間を要するし、失敗した場合の修復も難しい。
私はアナログ人間だ
それでも私はアナログで描く。アナログ的なあり方に魅力を感じる。
それは私自身がアナログ人間だからだと思う。
どれだけアナログかというと
この時代、いまだにフィルムカメラを使っている事、
Wordを使ってはいるが、一方で万年筆で詩や文を書いている事、
鉛筆削りは自動ではなくナイフで削る事、
冬は今でも湯たんぽを使っている事などがあげられる。
やってみればわかると思うが、そこには温かみがある。
うまく理論的には言えないが、つまり「良い」のだ。
この「良さ」を
「善き哉」と思ってくれる人々は今や希少かもしれないが、そういう人々にむけて
私はアナログ画を描いている。