静天凪の絵と造形 静天凪はアニミズムアートに基づいて、ポリネシアンアートやネイティブアメリカンアートにもつながる祈りや生命賛歌を表現します。レムリアの魂にむけてメッセージ性ある作品を描いております。

能(NOH)翁の絵

能(NOH)翁の絵

 

 

能(NOH)翁の絵をアクリル絵の具で描いたが、

翁という能楽は一般的な能とは異なり、五穀豊穣、天下泰平を祈願する神の能である。

かつての能は一日にいくつもの演目があり

その一番最初に必ずこの翁能が演じられていたという。

思うにこの翁能は

能の起源に関係する、非常に重要な能なのではないか。

この能楽は短いが示唆に富んだ、芸術性の高い高貴なものである。

何度観ても飽きない。

 

白い面の翁と黒い面の翁

 

最初に白い面の厳かな翁が現れ、その翁の退場ののちに黒い面の躍動的な翁が現れる。

静と動である。

〝とうとうたらり たらりらたらり〟という白い面の翁の呪文のような言葉も面白い。

黒い面の翁の四方を祓うような鈴の鳴らし方も興味深い。

 

 

 

詳しい背景は知らないが、農業が栄えるように或いは天下が泰平であるようにとの昔の人の祈りが

幾十層も織り込められているように、私には感じられる。

 

私の能絵の今後の展望

 

そんな興味の尽きない能(NOH)だから

翁能の絵は今後も描き続け、自分なりの解釈を加えていきたいと思う。

技法もアクリル絵の具以外

日本画の技法を使って、より日本的表現にしていきたいと思っている。

 

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