静天凪の絵と造形 静天凪はアニミズムアートに基づいて、ポリネシアンアートやネイティブアメリカンアートにもつながる祈りや生命賛歌を表現します。レムリアの魂にむけてメッセージ性ある作品を描いております。

クジラの絵

クジラの絵

 

クジラの絵を描いた。

私はクジラが好きだ。若い頃、クジラの夢を見て、それがあまりにも衝撃的だったのでクジラを実際に見てみたいと思うようになった。

クジラが集まる場所。それも何種類もの。そこを探し、私はメキシコのバハカリフォルニアに行った。

人生初めての海外一人旅だった。

たくさんのクジラをみた。

そこに一番多くいたのはコククジラだったが、ザトウクジラ、ナガスクジラ、シロナガスクジラもいた。

 

 

クジラの潮吹き

 

一頭のザトウクジラが船のすぐ隣に姿を現し、頭部にある鼻孔から息を勢いよく吐き出した。

いわゆる〝潮吹き〟と呼ばれるそれは、生臭い臭いとともに磯のような匂いが混ざっていた。

太陽光にかざされた微粒子が虹を作った。

クジラたちはわたしと精神の世界ではつながっていると、その時思った。

今もその思いは変わらない。

 

 

クジラのジャンプ

 

クジラのジャンプも見た。

ザトウクジラが体のほとんどを海上に出してジャンプした。

目を疑う感動だった。

その瞬間は本当にわずかだったが、その瞬間からわたしの心のなかにクジラを何らかの形で表現するというミッションが生まれた。

 

 

今回のクジラの絵

 

 

 

今回のクジラの絵はクジラの潮吹きやジャンプではなく、海中を静かに泳ぐザトウクジラである。

ただしそこには潮吹きもジャンプも混ざっている。

ミニ屏風に私の心の中を生きるクジラを描いた。

前方にある建物は和紙による張り子で出来ている。

その建物は人間の住む場所のひとつのカタチというか塊というものを象徴的に表現している。

キャンバスの台座は単純に地面でもあるが、植物や建物や人間たちの生活や精神世界などを現している。

人間として生きているが、クジラの心とつながる人々にこの作品を観ていただき、

心の世界でアクセスしていただければ嬉しく思う。

 

 

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