絵と詩
絵と詩を並べること
絵と詩を並べてみることの意味を考えてみたい。
勿論、絵と詩は異なる。
しかし、絵に対して説明的でないならば詩は絵と並べて構わないと思う。
たとえば画廊などで音楽が流れている場面を想像してみたい。
そこに展示している絵と調和しているならその音楽に違和感はないはずだ。
それと同じように調和さえしているなら構わない。
調和には説明はむしろマイナスである。
絵と詩のコラボレーション
絵と詩のコラボレーションという試みは自分の絵の展覧会の場で、是非とも試してみたいものだ。
たとえば鷲が青空を飛んでいる絵。その横に
〝彼らは単なる猛禽類ではない 彼らは空に融けるから〟という詩を額装して置けば
その効果はどうだろう?
音楽のようにそのことばは展示場に流れるのではないだろうか?
たとえばロバが草原で草を食んでいるところにいくつものタンポポが咲いている絵。
その横に
〝あちこちに花が咲き始めた 芽や葉が黄色のうたを慕っている ロバは草原の歌を聴きながら草を食む〟
〝風の音が可視の世界にゆきつもどりつして 草の葉音を束ね走る〟という詩を置くとどんな効果があるだろう?
ぜひ試してみたいものだ。